Editor's PickGender心理

「若さへの嫉妬」は本当か?女性同士の摩擦を生む心理と加害構造

ジェンダーを巡る議論の中で、根強く存在する認識の一つが「女性は被害者であり、男性は加害者である」という構図だ。とりわけ痴漢などの事案では、声が上がった瞬間に、無意識のうちに男性が加害者と見なされるケースも少なくないと指摘されている。

しかし現実には、男性が性被害に遭うケースも存在する。にもかかわらず、社会的な固定観念が先行し、個別の事実関係よりも性別による先入観が判断に影響を及ぼしている可能性は否定できない。

また、犯罪統計などを見ると男性の検挙数が多い傾向はあるものの、それが直ちに「男性のみが加害者である」という単純な図式を裏付けるものではない。一方で、女性の犯罪や加害行為については相対的に注目されにくく、「女性は加害者になりにくい」という認識が社会に広がっている側面もある。

では、女性のみの環境においてハラスメントやいじめは存在しないのか。答えは否である。女性アイドルグループ内でのいじめ問題が報じられた例もあり、女子校においても同様の問題が確認されている。さらに、ファッション業界のように女性比率の高い職場でも、ハラスメントや人間関係のトラブルが発生し、裁判に発展した事例もある。

こうした現実を踏まえれば、「女性は加害者にならない」という見方は明らかに偏ったものであると言えるだろう。

男女が混在する職場においても事情は変わらない。女性が加害者となるケースは一定数存在し、その際に男性が指摘しづらい空気があるという指摘もある。一方で、男性が被害者側に立ち、支援者となるケースも見られる。性別による固定観念を超え、個々の行為として問題を捉える視点が求められている。

女性同士での加害構造

では、なぜ女性同士でハラスメントや加害が起こるのか。その背景の一つとしてしばしば挙げられるのが「嫉妬」という感情である。

嫉妬は極めて本能的な感情であり、必ずしも理性や論理だけで制御できるものではない。その対象はさまざまだが、特に指摘されるのが「若さ」である。

「能力」よりも「若さ」への嫉妬は意外じゃない?

外見やスタイルが要因と考えられがちだが、実際には年齢そのものが強い影響を持つとされる。わずかな年齢差ではなく、数年単位の差がある場合に、競争意識や劣等感が生まれやすいという見方もある。特に、自身が若い頃に評価や注目を集めてきた人ほど、年齢による優位性を失ったと感じた際に、年下の存在に対して複雑な感情を抱きやすいとされる。

特に自分が若い時にチヤホヤされてきた人ほど、若さで勝てないと思った時、若い人に嫉妬をしてしまう傾向があるようだ。

一方で、能力に対する嫉妬は条件が限定される。同じ職場、近い業界、近い年齢といった「比較可能な関係性」があって初めて成立しやすい。例えば年上の上司に対しては「いずれ自分も到達できるかもしれない」という目標意識が働くが、年下で同等以上の成果を上げる人物に対しては、より直接的な焦りや競争意識が生じやすい。

こうした構造から、嫉妬は単なる能力差ではなく、「近い立場にいる相手」との比較によって強く喚起される傾向があると考えられる。

つまり能力そのものだけで嫉妬をすることはほとんど難しい。嫉妬の年齢差としても5歳前後が1番嫉妬しやすいと言える。5歳差は目にみえて年齢の違いがわかるし、10歳までいくと驚異にはならない。年代が別で括られるから、同じ競争のステージにいない。

加害の背景には複合的な要因が存在するが、性別による単純な善悪の二分では捉えきれない現実がある。「あの人が加害者なのか」と感じたときには、性別ではなく個人の関係性や心理、そして見えにくい嫉妬や競争の構造にも目を向ける必要があるだろう。

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