枕営業と共通する「不正な出演」が起きるビジネスメディアの問題点
芸能界において「枕営業」と言うワードが一時よく問題になった。枕営業とは、権力のある人に対して一般的には女性が性的な交渉を働きかけることで、メディア出演の権利や大抜擢を受けるようなことを指す。この問題点は性犯罪ではなく、双方に合意があったとしても仕事という公平性が求められる場面において、性行為を交渉材料とすることにあるだろう。
更にそれをする女性がいることにより、権力者も性交渉をすることは出演をしたい人を喜ばせる行為だと錯覚するこにある。つまり、自分だけが有利になるように、仕事の実績(芸能人でいうと人気など)ではなく、性行為のような賄賂を渡すことで、性交渉をしたくない人がセクハラに遭う確率を高めているのだ。
では、この問題は芸能界だけなのか。起業家において枕営業や不正な出演はないのか。
ーーそれでいうと、ある。

ビジネスメディアを読んでいて、実績がないのにメディアに出ている人を見たことはないだろうか。起業家の業界は狭く、ビジネスメディアは紹介で出演ができてしまうケースが多い。
だから、本人が直接枕営業をするというよりは、メディアと関係のあるパートナーを探し、パートナー経由でメディアに出演させてもらうような事例も多い。これでは結局女性が権力者と寝ればいい、パートナーの紹介ありきの実績という構造は変わらない。
更に、よくあるものとして、不正を隠蔽・黙認、ハラスメント等の黙認や協力をすることでメディアに出演させてもらうケースだ。これは犯罪の共犯行為という意味で、枕営業以上に悪徳かもしれない。
真面目に努力をする人がバカを見る世界だ。
更に起業家の場合は、メディアの出演により、事業がうまくいくことや、投資判断になることもあるから罪深い。
人気がなくては出られない、視聴者が人気があることやないことをジャッジできるのが芸能界だとしたら、起業家の世界では人気がなくても編集長との親しさや同じ不正を隠す仲間で出演できてしまう。通常の社会人経験者であれば、ある程度弁はたつし、
「この人は仕事ができるのかもしれない」と思われたり、編集の力で優秀そうに見せることもできる。そのため、「なぜこの人が出演しているのだろう」と疑われることなく終わることも大いにあるというのが、業界周りの隠された声だ。
芸能界は芸能事務所が存在する。第三者が介入して出演が決まる場合には公平なオーディションや出演の判断が下されやすいが、昨今のビジネスメディアはそうしたものがない。自由にやりたい放題なのだ。
今こそ、枕営業や不正な出演は芸能界だけでなく、起業家を含むビジネスメディアも該当すると言えるだろう。

